SPECIAL ESSAY
Vol.2

洗練された人は許すことが上手 Supported by MAQUIA洗練された人は許すことが上手 Supported by MAQUIA

キャリアを積み、少しずつ責任ある仕事を任されるようになった頃、腰や背中の激しい痛みに整体へ駆け込んだことがある。そこで耳にしたのが「自分を許せないことが多いんですね」という予想外の言葉。どきっとしたのは、その頃通っていたヨガのインストラクターからも「力を抜いて、心を開放してあげてください」と、同じようなことをよく言われていたからだ。けっして力を入れているつもりはないのに力み過ぎ、強張っているという指摘。「なぜ?」当時はまったく自覚がなかったのだ。確かに“もっと完璧を目指したい”と全力で駆け抜けていた頃で、自分にも他人にも許せないことがたくさんあったし、そのせいなのか、一生懸命お手入れしているのに肌はいつもガチガチでくすんでいた。「許す」と「ゆるむ」が同じ語源だということを知ったのは、それからしばらく経ってからのこと。心と身体が強張り、肌が硬くごわついていたのは、自分の中で許せない“もやもや”がこびりついたまま滞っていたからなのだろう。人はゆるんでいないと許すことができないし、許せるようになるとゆるみやすく、さまざまなものを受け入れられるようになるという。今だからよくわかる、それが“洗練される”ということだ。だからもし、肌が硬いと感じたら、それは心や身体が強張っている証拠。そんなときは深呼吸しながら心と身体をゆるめてあげないと。どこかがゆるむと自分を許せるようになるし、そうすると心と身体は面白いほどしなやかに、そして肌はもっともっと垢ぬけていくのだから。キャリアを積み、少しずつ責任ある仕事を任されるようになった頃、腰や背中の激しい痛みに整体へ駆け込んだことがある。そこで耳にしたのが「自分を許せないことが多いんですね」という予想外の言葉。どきっとしたのは、その頃通っていたヨガのインストラクターからも「力を抜いて、心を開放してあげてください」と、同じようなことをよく言われていたからだ。けっして力を入れているつもりはないのに力み過ぎ、強張っているという指摘。「なぜ?」当時はまったく自覚がなかったのだ。確かに“もっと完璧を目指したい”と全力で駆け抜けていた頃で、自分にも他人にも許せないことがたくさんあったし、そのせいなのか、一生懸命お手入れしているのに肌はいつもガチガチでくすんでいた。「許す」と「ゆるむ」が同じ語源だということを知ったのは、それからしばらく経ってからのこと。心と身体が強張り、肌が硬くごわついていたのは、自分の中で許せない“もやもや”がこびりついたまま滞っていたからなのだろう。人はゆるんでいないと許すことができないし、許せるようになるとゆるみやすく、さまざまなものを受け入れられるようになるという。今だからよくわかる、それが“洗練される”ということだ。だからもし、肌が硬いと感じたら、それは心や身体が強張っている証拠。そんなときは深呼吸しながら心と身体をゆるめてあげないと。どこかがゆるむと自分を許せるようになるし、そうすると心と身体は面白いほどしなやかに、そして肌はもっともっと垢ぬけていくのだから。

安倍佐和子

安倍佐和子ビューティエディター/美容ジャーナリスト

化粧品会社、出版社勤務を経て独立。女性誌や美容誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、マーケティング、トークイベントなど多方面で活躍。ホメオパスの資格を有し、フィトテラピーアドバイザーのスキルも。モード系メイクからサイエンス、ホリスティック系まで得意分野は多岐にわたる。著書に「人と比べない美人力の磨き方」(講談社)がある。

Instagram:@rebecca1224sawako